日本では、まず豪華客船内での感染から始まったので、きっと多くの人の関心はクルーズから遠ざかっていることでしょう。
私は、25年も前に新婚旅行で乗ったクルーズ旅行のことを今でも大切な思い出として、いろいろなグッズも残しています。
そこで、古い思い出ですが、記事にすることで、豪華客船の旅を応援したいと思いました。
みなさん、初代「飛鳥」という船を知っていますか。
このようなシンボルマークの、日本郵船が所有する豪華客船でした。
でした、というのは、今はもう乗ることはできないからです。
今の「飛鳥」は「飛鳥Ⅱ」として新しい船が就航しています。
その先代の客船です。
今回は、私が20年以上前ですが、新婚旅行で乗ったこの船でいただいたアルバムに残しておいた写真やカードなどを紹介していきたいと思います。
アラ還、またはそれ以上の方で、懐かしく思い出していただける方がおられるなら、この上ない喜びです。
初代「飛鳥」の姿
その人曰く、
・船旅が退屈なんてことは全くない
・宿も一緒に観光地に行くのだから荷物の移動がなくて楽
・大型の客船なら揺れにくく船酔いもない
・船内飲み食いは基本的にタダ
・日本船なら日本語だけでOK
という風に、船旅の利点をたくさんあげておられました。
私にとっては目からウロコでした。
子供の頃は乗り物に酔いやすいたちで、船なんて絶対酔うから合わないと思い込んでいました。
でも、このラジオを聴き、
船旅もいいかも!楽そうだし!
移動に疲れて新婚旅行でケンカなんて、最悪だし。
クルーズ旅行を調べました。当時、飛鳥のツアーを扱っていたのは、
という旅行会社でした。
そこから、エムオーツーリストという商船三井グループのクルーズデスクが企画した「ゴールデンウイーク中国クルーズ」に参加することにしました。
今はJTBや他の旅行会社も、飛鳥2のクルーズツアーを扱っていると思います。
最近は、事前にクルーズの説明会などがありますが、その時はそういうものはなかったと思います。(知らなかっただけか、開催地が遠くて行けなかったかのかもですが)
だから初めてでぶっつけ本番で予約したのは、なかなか無謀だったかも〜(笑)
事前の準備としては、海外旅行になるのでパスポートを取ったりすることはありましたが、それは普通の海外旅行も同じですね。
一番びっくりしたのは、ドレスコード!
ドレスコードって何?
ドレスコードというのは、パーティなどでその場の雰囲気を壊さないように指定された洋服のスタイルです。
そこで初めてのフォーマル指定!
船長主催の「キャプテンズ・フェアウェル・パーティー」&ディナーがあるということでした。
礼服さえ持っていなかった私はデパートに行って悩みましたが、手持ちの服をフォーマルっぽくするための小物で出費を抑えました。
出発前に、自分の予定を近畿日本ツーリストやツアーを企画したエムオーツーリストと何度かやり取りしながら日程を決め、最後にミニ冊子の形式の「旅のしおり」で旅行案内が届きました。
これをよく読み、必要な物を準備し、何度も予定を確認しました。
また、このような乗船券と旅行中の保険に入った証明カードも送られてきました。
私たちは、結婚式の後にすぐハネムーンだったので、結婚式、披露宴と合わせての準備だったので、結構なハードスケジュールでした。
私たちは、「ゴールデンウィーク中国クルーズ」の途中参加になるので、行きは関空から飛行機で北京へ向かいました。
北京着後は、ガイドさんが待っていて車で送ってもらい、ホテルで飛鳥クルーズに参加されている他の人たちと合流しました。
ですから、クルーズ旅行なのに、旅の始まりに飛鳥の勇姿や華やかな出発セレモニーは見られなかったのが、少し残念でした。
2 船内の生活
船室はちょっと奮発して、セミスイートの部屋を取りました。
詳しくは客船のガイド記事を読めばわかりますが、ざっくり言うと
- 小さいバルコニーがあるので外がよく見える
- ツインベッドと他にソファーがある
- ウェルカムのちょっとした食べ物(飲み物)が部屋のテーブルに置いてある
- 船長主催のパーティーなどに比較的上席に案内される
詳しくは、飛鳥2のCスイートが近いので参照をhttp://askacruise.co.jp
逆光ですみませんが、部屋の写真を。
そして、室内にはこのような素敵なカードが置いてありました。
全部で6泊7日の旅行でしたが、前半は中国のホテルに泊まったので、飛鳥では3泊だけでした。
それでも、思い出に残りました。
参考までに、今の飛鳥ⅡのCスイートルームの部屋の写真を飛鳥ⅡのHPよりお借りしました。
船旅って、航海中は何もすることがないのでは?
という先入観がありましたが、いざ乗ってみると、毎日が充実しています。
それは、船内に映画館やミニプールなどがあったすることもありますが、実は毎日複数のアクテビティが用意されています。
そのお知らせは、毎日の船内新聞「ASUKA DAILY」に掲載されます。
表紙はこんな感じです。
- その日の特別イベント
- 3つのカフェで食事ができる時間
- 10種類以上の各種のアクティビティ(昔なので「催し物」という日本語での案内で、笑)
- ディナーのドレスコードやメニューのお知らせ
- シアターでの上映映画と時間
- 講演会やショーとその出演者の紹介
- 各施設の案内
- TVの電波が受信できるときはその番組表
など盛りだくさんの内容です。
船内のどこかでいつも何かの催しが行われています。
もちろん、参加するのもしないのも自由です。(事前申し込みが必要なものもあります)
これで、1日中航海中でも退屈しないのがお分かりいただけますね。
私たちが乗った時には1日中航海している日があり、その時にはスポーツイベントが開かれていました。
私は、卓球のトーナメントに参加し、見事優勝しました!
下船して観光するオプショナル・ツアーが予定されているときは、特別イベントは無いようですが。
あと、カジノができるコーナーもありますが、日本では(今でも)賭け事は禁止されているので、”ゲーム”として楽しみ、稼いだチップやコインは記念品と交換することができます。
つまりパチンコと同じ仕組みです。
(ただし、この時は、中国政府の指示でカジノコーナーは閉められていました。)
あと、部屋は毎日部屋専用のスタッフがハウスキーピング(掃除)に来てくれます。
たとえベッドの上に洋服などを脱ぎ散らかしていたり、私物を散らかしたりしていても、きちんと洋服掛けにかけたり、物は集めて整頓したりしてくれます。
もちろん床に落ちていたものは拾ってテーブルなどに上げておいてくれます。
5月5日のベッドメーキングの後には、こんなカードと折り紙が置いてありました。
書いてある名前からして、東南アジア系のスタッフと思われますが、折り紙で一生懸命にかぶとの折り方を覚えたんだろうな、と思うと心遣いに嬉しくなりました。
それで、日本船なので本当ならチップはいらないのですが、下船の時に部屋にチップがわりにテレホンカード(当時はコレクターも出るほど人気!)をメモを添えて置いて帰りました。
⒊ お食事
旅の楽しみに美味しいご飯があることは間違い無いでしょう。
初代飛鳥には、ラウンジ、カフェ、ダイニングの3つの食事ができる場所がありました。
全て無料です!
別に有料の寿司バーもあります。(高そうで行ってないですが)
一番豪華なのは、当然ダイニングです。
ディナーなどが催されますが、和食の朝食もここで提供されます。
朝食は、カフェでも用意されていて、こちらは洋食でした。
バイキング形式で、たくさんのパンなどが並べられ、オムレツをその場でシェフに作ってもらえたのは感激でした。
ある日の食事の時間と内容の案内と、いくつかのディナーの選択の案内を、ASUKA DAILYから紹介します。
朝食にも和食と洋食の別々のお品書きが用意されていました。
毎日、こんな風にいろんなメニューが提供されます。
飽きないですよね!
でも、さすがに世界一周クラスになると、飽きてくることもあるようです。
船は違いますが、去年世界一周クルーズに参加された方の記事がありますので、紹介します。
私たちも新婚旅行だったので、ディナーのテーブルにケーキが運ばれ、席のバックに陽気なバンドの方が来て、お祝いの演奏をしてくれました!
4.アクティビティ
船内で定期的に行われる活動のことです。
スポーツ系や趣味系、ミュージック系などいろいろな催しが行われます。
20年前ですが、ある日のアクティビティを挙げてみます。
- 6:30〜 【ウオーク・ア・マイル】デッキで30分ウオーキング
- 7:00〜 【モーニング体操】フィットネスセンターでストレッチ
- 9:00〜 【ヨーガ教室】フィットネスセンターでインドヨガ体験
- 10:00〜 【トレーニング・健康アドバイス】フィットネスセンターでインストラクターからのアドバイスが受けられる
日中の時間には、寄港地にいればシャトルバスでオプショナルツアーや街での自由行動ができるので、船内のアクティビティはあまりないです。
夕方になるとまた、様々なイベントが催されています。
- 17:00〜 【エアロビクス】エアロビクス
- 17:00〜 【ピアノ・タイム】🎹 プロのピアノ演奏
- 17:30〜 【ミュージック・タイム】バンド演奏
この日は、フィリピンの楽しいバンドが演奏していました - 20:45〜 【ボニージャックス・コンサート】
当時の年配の方には懐かしいグループです - 21:30〜 【ダンス・タイム】💃
豪華客船といえば、の定番のダンスタイムです。聞くだけで豪華!
私たちはダンスの経験がないし、恥ずかしいので参加しませんでしたが、船内の雰囲気の中にいると、ダンスもいいかも?と思えてしまいます(笑) - 21:30〜 【ミュージック・タイム】 夕方と同じバンドの演奏
- 22:00〜 【カラオケ・タイム】🎤
- 22:00〜 【マジック・タイム】
プロのマジシャンが各テーブルでマジックを披露します - 23:30〜 【ピアノ・タイム】🎹 カクテルピアニストによるピアノ
このように、真夜中までいろいろな楽しみ方ができるのです。
乗客の年齢層は高めだと思うのですが、みんな夜遅くまで楽しんでいます。
コロナ感染が収束した暁には、ぜひ乗船し、思う存分クルーズの旅を満喫してください!
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